2020年03月07日(Sat)

マスター・オブ・3Dプリンター

春が近づいてきたような爽やかなお天気です。
まだ風は冷たいですね。
3月6日頃は啓蟄(けいちつ)と言って、古来から虫が穴から出て動き出すころと言われているそうです。
コロナウィルスはいろいろ対策しているけど、結局は人の免疫とか自然環境の移り変わりで終息するものだと思っています。
これから季候が変わるので、勢いが止まってくれるといいですね。

今回は3Dプリンターのマニアックな話です。
3Dプリンターを使ってカヤックトレーナーのメカニカル部品を作っています。
試作部品をいろいろ作っている内にノウハウが蓄積されました。
樹脂の加工は企業に頼むとコストが跳ね上がるので3Dプリンターを使うのだけど、部品の強度が必要なのでたくさんの樹脂を試しました。

使える部品を作るには
・作りやすく、失敗が無いこと
・きれいに仕上がる
・強度があって、耐熱性もあるタフさ
・耐候性(周囲温度・紫外線劣化・経年劣化)がある
これら全てをクリアしなければ使える部品はできない。
材料として強度が優れ、3Dプリンターで作りやすいことの両立は難しかったが、ようやく結論が出ました。

クラッチは軸部にワンウェイクラッチを嵌め込み、溝には滑り止めのゴムを挟み込む複合部品です。
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ロープをガイドするプーリーは特殊形状で、軸にはベアリングを嵌め込んであります。
DSC_0194.jpg

使っている3Dプリンターは「Raise3D N2 Dual」という高性能な3Dプリンター
raise3d-n2s.jpg

重量は60Kgあり、一般用3Dプリンターとしては重量級です。
基本性能が高いので、上手に使えば良いものができる。
5年もやっている内に樹脂の選び方や作業のノウハウが分かってきました。
一部改造も施しています。
造形を定着するプレートもいろいろ試したけど、結局ガラス面に糊を付けて定着するのが一番良い結果になった。
ガラスの面は平滑でゆがみが出ないことで仕上がりもキレイになる。
このタイプの3Dプリンターの扱いではプロレベルになったと思う。
3Dプリンターの難点は、作るのに時間がかかることです。
大きいものだと半日以上かかるので、カヤックトレーナー1台組むのに樹脂部品に1週間かかってしまう。
3Dプリンターの2台目が欲しくなったんだけど、安物のプリンターは使えない。
そういう雲行きになってきた。(またかよ!)
そのうちドラえもんみたいになっちゃうね。

しかし製造のスピードを確保したいので仕方なく。
Raise3Dは新艇買ってもおつりがくるくらい高いけど、必要な条件を満たせば高級機じゃなくても使用できることも分かった。
必要な条件は3つ
・樹脂を溶かすノズルの温度が260℃まで上がる。
・ビルドプレートは100℃まで上がる。
・精度があって安定した造形ができる。

なかなかハードルの高い要求なので10万円以上になりそうですが、候補が見つかった。
3Dプリンターのアワードを発表している雑誌やユーザレビューもいろいろ見て、これに決めました。
「Creality Ender 5 Pro」5万円切った。

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このプリンターは中国から組み立てキットで送ってくる。
自分で組み立てるD.I.Yプリンターの中では評価が高い。
PLAなどの作りやすい樹脂ならそのままで使えるし、ABSでも小さな部品は作れるだろう。
囲いのないオープンタイプで安っぽく見える。(実際に安いけど)
その代わり、骨組みだけの構造なので改造しやすい。(ここが重要だったりする)
プリントエリアを囲って温度コントロールする改造を施します。
マニアックな選びかたとマニアックな買い方、改造もマニアック!

断熱板で囲って熱風ファンと温度コントローラーを追加してみよう。
改造の材料費は3万円くらいだろう。(数日の人件費は勘定しない、好きでやってるので)
ちなみにプリントエリアの温度コントロールはヒートチャンバー方式といって100万円以上の業務用3Dプリンターに相当する。

最初に発注したお店からキャンセルの連絡があった。
3Dプリンターを製造している工場が武漢にあってコロナウィルスの影響で操業をとめているとのこと。
もう一件のお店には在庫がありました。

posted by エイ at 11:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | エルゴメーター

2020年03月15日(Sun)

絆じゃないけど東北

「東北との絆」という表現は自分にはしっくりこない。
思いは持っているけど絆というのは相思相愛の関係で、
一方的に感じる愛着は片思いですね。

日本各地にそれぞれ愛着あるけど。
東北のイメージは、人が暖かくて広大で奥深い神秘の国。
住人の暮らしは春がとっても待ち遠しい。

それがあの大震災から9年経つのに、まだ復興の途上です。
それほど大変なことだったのだと改めて思います。
ときどき通販で東北物を買ったりするけど、春が近づくとまた東北のものに触れてみたくなる。

春を告げるケーキ「プランタン ヌーボー」
このケーキは楽天で8年連続ケーキ部門第一位になっている人気商品です。
(クリックすると楽天の売り場へ直行します)
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気仙沼ホルモン(亀山印)パワー足りないときに元気になれそう。
(クリックすると気仙沼魚市場へ直行します)
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金華サバの缶詰も立派な鯖が入っていて良かった。
ちょっと高いけど復興の助けになればと買いました。
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しかし陽の当たるところと陽の当たらないところがあるように、復興の温度差はかなりある。
また東北を旅行してみたいなと、思いが募るのでした。

秋になるとサンマと盛岡レーメンを食べに宮古まで北上します。(三陸シーカヤックマラソンはついでか?)
スーパーで買ったサンマの刺身3パックを一気食いして、レースの時にお腹壊したよな〜。あせあせ(飛び散る汗)
サンマはレースの後に、ですね。
今年はサンマの水揚げどうですかね?

posted by エイ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | つれづれ想

2020年03月20日(Fri)

シーズン初めに思う(海の安全)

カヤックのシーズンが始まります。
川へ、海へ、スプリントの人も。
みなさんもきっと未知の何かに出会えるはず。

やりたいことがありすぎて困るんですが、事故やケガのないようにしないとね、自分の場合はお年寄りなのでね。
海だけじゃなくカヤックトレーナーの本格開発も始めて、より深くカヌーに関わる年になりそうです。

海の安全に思うこと
シーズン始めにあたり海のリスクマネージメントについて考えてみました。
2016年12月に三河湾でお二人が亡くなった事故の教訓から学べること。
多くの事故に共通しているのは、それほどの危険を感じることなく危険な海に出てしまうことじゃないだろうか。

まず、事故後の海上保安庁の注意喚起チラシを見てみましょう。
このような事故が起きないよう、一人一人が教訓として考えることが大切じゃないかと思います。

−−−カヌーは沈することを前提とする乗り物−−−
ロールやセルフレスキューなどの技術を練習して身につけることが基本。
沈して漂流したら、必ず岸まで泳ぎ着けるとは限らない。(距離・風・流れ・水温などに寄る)

海上保安庁もカヌーがどういった乗り物か、よく分かっていると思いました。
たぶん良いアドバイザーがいるのだと思います。

ピンチになったときに生死を分けるのはなんだろう?
水温−の低い海は危険:沈脱したら水温が低いと短時間で低体温症の危険な状態になる
時間−早めに切り上げる:最速でも捜索開始まで2-3時間かかる。捜索終了までの日没まで時間がどれくらい残されているか?
天候−荒れがひどいと捜索隊を出せない。予報だけに頼らず自分でも観察することが大切。
地理−どこに向かって退避行動をとれば良いか、自分の位置、風向き、潮の流れから冷静に判断する。
連絡手段−連絡できなければ救助は始まらない、早めの連絡で捜索の時間を確保する。

僕が特に注意を払うべきと感じているのは水温です。
水温が高いだけで、命が残った事例を経験しましたからね。

技術だけじゃない
技術を高めることは良いことだけど、能力が低くても自分の力と天候を上手に判断できれば、それはそれで立派なシーカヤックの達人です。
でも、レスキューが上手ければさらに安全。

実はセルフレスキューの練習は意外と面白い。
どうやったら安定した再乗艇ができるか、うなずくことありありの世界です。
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ロールが確実に上がるようになると、こんな海も楽しめます。
波の崩れるタイミングを予想しながら越えて行く練習です。
今年の初漕ぎ動画を再編集しました。

posted by エイ at 23:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | シーカヤック

2020年03月28日(Sat)

相棒

3月中の開花宣言が出ましたね。
歴史的な暖冬と早い春の訪れです。
もう早朝も明るくなってカタヤッキングできそうですが、しばらく仕事優先の日が続きます。
短い空き時間に自作エルゴ漕いで「お家で部活」しています。
あと2週間くらいで早朝カタヤッキング始められるでしょう。

いろんな「相棒」がいますが。

運動の相棒はシーカヤック
電気の仕事の相棒は、パソコンとオシロスコープです。
オシロスコープというのは電気信号を測定する機械です。
目に見えない電気信号を見える化する。

オシロスコープとの付き合いはパソコンより長い。
しかも1台を20年以上の長きにわたって使うこともある。
職場には立派なオシロスコープがあるけど、企業だから買える代物。
自宅では中国製の安いオシロスコープを小遣いで買ったが、安い割りにはまあまあの性能でコストパフォーマンスいいんじゃない?
と思っていたけど、少し長時間の信号を観測したくてオシロスコープの設定をいじっていたら、上手く設定できない上に動作がおかしくなった。
メニューの作り方も変だし、片方のチャンネルが使えなくなった。あせあせ(飛び散る汗)
元が安いので修理にも出せず、買って1年で廃棄することになりました。(T-T)
典型的な安物買いの銭失い。(T-T)

これに懲りて日本メーカーだ、ということでテクシオのオシロスコープを購入しました。
商売道具なんで、いいのを買った。

自分の最初のオシロスコープは貧乏学生の頃、アルバイトで貯めたお金で買ったTRIOのブラウン管式オシロスコープ。

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輝線が左から右へ走ったり真ん中で止まったりして、買った当時はとても神秘的だった。
故障して、自分で修理したこともありました。
昔の車と同じでアナログなので、回路図さえあれば自分で修理できた時代。

最初のオシロのメーカー「TRIO」は今回買ったメーカー「テクシオ」の前身でした。
学生のころアルバイトで買ったアナログオシロ、熟年技術者に成長して同じメーカーのオシロにまたお世話になるとは感慨深いです。

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最初の作業は簡単な動作チェックとプローブの周波数特性の調整です。
これは今も昔も変わりない作業。
日本製は操作がシンプルで高性能。
ものづくりの技術の蓄積を感じる、すばらしい。
これからよろしくね、相棒。

posted by エイ at 20:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | エレクトロニクス