少し早めのクリスマスのプレゼントが届いた人もいるみたいで、良かったですね。
誰かにプレゼントを何かしようと考えるのも、楽しいですよ。
予算は...財布と相談してね。
・息子には車の雪かき棒
・娘には受験勉強のポストイット
...なんというケチオヤジだろ、しかし一生懸命考えて今年はこれ。
せめてリボン着けよう。
時々、基本に立ち返り、基本を見直すことは良いことです。
年の最後に、今年のシーカヤックの体験から基本に立ち返って基本を確認する企画。バックレスト(背もたれ)の話からしますね。
バックレストは何のためにあるのか、改めて考えてみよう。
昔はツーリングの時にバックレストに寄りかかりながらのパドリングをしていたように思います。
それが、あのひと言で使わなくなってしまったんです。
あるとき、たまたまツーリングに参加していただいた熊野エクスペリエンスの上野さん、一漕ぎ終わって
「みなさん、バックレストは休息のときに使う物ですよ」
「漕ぐときは使いません」
それでハッとしたんです。
バックレストに背もたれしながら漕いでいる人が多いってコト。
自分もバックレストに腰を預けて漕いでいたかもしれない。
その時からバックレストを意識しだしたんですね。
漕ぐときは使わない。
それからずいぶん経ちますが、早朝シーカヤッキングは朝のトレーニングなので、カヤックにバックレストは着いていません。
最近ではツーリングのストロークにもトルソーの捻りが入るので、バックレストに当たると擦れて邪魔です。能登島一周の40kmを漕いだときでさえ、ほとんど使っていないと思う。
もうそれが当たり前になっている。
ただ、車の運転と同じで、長時間漕いだら腰をリラックスするのにバックレストは有効なはずです。
たまに腰をバックレストにグッと押し当ててのけぞるとかして、リラ〜ックスしたり。
休息時の支えにもなります。
カヤックの道具は何のためにあるのか?
道具の意味を理解して、正しく使うことに心がけたいですね。
次に、最近とみに感じることで、仲間同士で海へのツーリングを楽しんでいる人たちの多くが、なんとなく後ろめたさを感じているだろうこと。
シーカヤックの基本技術について。
基本は大事だけど、基本を知らなくても楽しむだけならなんとなく出来ちゃうシーカヤック。
確かにレスキュー体制のあるイベント等に参加して楽しもうって人にはロールは必要ではありませんけどね。
エキスパートのエスコートなしでレスキュー体制のない海に出ようというなら別です。
シーカヤックの基本をスルーしないで、スクールに参加して基本を身につけよう!
最近、基本をスルーしちゃった人たちが、海での経験の豊富さから自分は中級、または上級者だと思っているシーカヤッカーが結構いるような感じがして。
たしかに知識やパドルさばきはしだいに上達するから、その気持ちも分かるけど、へんてこりんな認識があたりまえになるのは良くないので敢えて取り上げます。
特にシーカヤッカーの間で軽視されがちな基本がエスキモーロールではないでしょうか?
ロールは基本ではなく、上級者の技だと思っている人も以外と多いみたいで...
あるいは、ロールが出来なくてもセルフレスキューは出来るから、必要ではないと思っている。
しかし、それは都合の良い解釈に過ぎません。
そもそもカヤックは、ロールできるように設計された船なので、やり方さえ覚えれば当たり前にロールできる船なんです。(一部の競技用カヤックはロール出来ませんが)
なぜエスキモーロールが基本の技術なのか?(学校の授業で言えば必須科目)
あなたが再乗艇の達人だとして、沈脱から再乗艇する場合のリスクを考えてみよう。
・再乗艇に時間をくってるうちにどんどん流される危険(不運にも場所が悪いと事故になる)
・沈脱による体力の消耗
1回の沈脱ならまだしも、そういう海況では2度以上起こることもあり、体力を奪われるリスクがある。
・特に冬場の沈脱は危険
強風下の能登島一周で経験しました、レスキューされた仲間はベテランでしたが、低体温症に陥り2度目のレスキューの後は平衡感覚を喪失して、漕ぎを続行できる状態には戻りませんでした。
エキスパート不在のツーリングでこういうことが起きたら恐ろしいです。
・最後に...出艇時には予想できなかった厳しい海況になった場合、沈してもロールでリカバリーできたら消耗と時間を最小限に留めることが出来るので、生還率が高まる。
まさに、ピンチに陥ったときに生死の分かれ目を決定づけるスキルです。
ロールは、シーカヤッカーにとっては生命を守る技だから基本の技術なんですね。
カヤックの師匠であるカヌーあいらんどの渡邊さんから習い始めたころ、静水でロールが出来れば初級。
僕はなかなか上達が遅くて完璧じゃないけど、ロールの確率は高くなったし、今でも練習しています。自分の場合は、なまじロールが出来るからといってパドルフロートも補助として忘れないように気をつけたいと思います。
流水中や沖の波間でロールが出来るようになれば中級と言われました。
(静水での確率が上がれば、流水でもだいたい問題なくできるようになります)
スクールでは、出来ないところを重点的に教わるので、必ずロールの練習も入ってました。基本をスルーしないで、早めに身につけるために、スクールへ行こう(特にシーカヤッカーはロールを身につけよう)。
川で習うのもいいですよ。
イメージトレ−ニングしてみるなら、ここを見ると良いかも。
「京都・メルヘンチャペル」さんのロールマスターコース:http://www.marchenchapel.jp/school_rollmaster.htmlタグ:シーカヤックの基本