カヤックのシーズンが始まります。
川へ、海へ、スプリントの人も。
みなさんもきっと未知の何かに出会えるはず。
やりたいことがありすぎて困るんですが、事故やケガのないようにしないとね、自分の場合はお年寄りなのでね。
海だけじゃなくカヤックトレーナーの本格開発も始めて、より深くカヌーに関わる年になりそうです。
海の安全に思うこと
シーズン始めにあたり海のリスクマネージメントについて考えてみました。
2016年12月に三河湾でお二人が亡くなった事故の教訓から学べること。
多くの事故に共通しているのは、それほどの危険を感じることなく危険な海に出てしまうことじゃないだろうか。
まず、事故後の海上保安庁の注意喚起チラシを見てみましょう。
このような事故が起きないよう、一人一人が教訓として考えることが大切じゃないかと思います。
−−−カヌーは沈することを前提とする乗り物−−−
ロールやセルフレスキューなどの技術を練習して身につけることが基本。
沈して漂流したら、必ず岸まで泳ぎ着けるとは限らない。(距離・風・流れ・水温などに寄る)
海上保安庁もカヌーがどういった乗り物か、よく分かっていると思いました。
たぶん良いアドバイザーがいるのだと思います。
ピンチになったときに生死を分けるのはなんだろう?
水温−の低い海は危険:沈脱したら水温が低いと短時間で低体温症の危険な状態になる
時間−早めに切り上げる:最速でも捜索開始まで2-3時間かかる。捜索終了までの日没まで時間がどれくらい残されているか?
天候−荒れがひどいと捜索隊を出せない。予報だけに頼らず自分でも観察することが大切。
地理−どこに向かって退避行動をとれば良いか、自分の位置、風向き、潮の流れから冷静に判断する。
連絡手段−連絡できなければ救助は始まらない、早めの連絡で捜索の時間を確保する。
僕が特に注意を払うべきと感じているのは水温です。
水温が高いだけで、命が残った事例を経験しましたからね。
技術だけじゃない
技術を高めることは良いことだけど、能力が低くても自分の力と天候を上手に判断できれば、それはそれで立派なシーカヤックの達人です。
でも、レスキューが上手ければさらに安全。
実はセルフレスキューの練習は意外と面白い。
どうやったら安定した再乗艇ができるか、うなずくことありありの世界です。