PLBを買って以来、外海ツーリングが無かったので免許を申請することを怠っていました。
シーズンが始まる前に、免許を取っておきます。
WiFi装置のような微弱電波のものは「免許を要しない無線機」で、無線出力1Wまでは免許不要になるようですが、
PLBは5Wの無線出力があるので無線の免許が必要です。
使用する前に総務省に無線局の免許申請届けを出して、無線局の免許を取得する必要があります。
新シーズンに入る前にPLBを使えるように登録を済ませておきます。
舵社から購入したPLBには、免許申請用紙(難しいところは記入済み)と記入マニュアルが同梱されていました。
分かりやすい記入例なので作業は楽ちんです。
数か所記入して申請手数料の印紙を貼って郵送。
経費は申請手数料が4250円、あとは毎年の年間登録料が600円です。
手順通りに郵送すれば、1月ほどで免許証が届くはず。
しかし、僕の場合はちょっと別の方法で行いました。
電子申請という方法があります。
郵送の手間を省けそうだ。
オマケに電子申請すると申請手数料が3050円になる。
という浮気心に誘われて電子申請でやってみることにしました。
結果的に電子申請は余計に時間がかかったので、マニュアル通りに手書きして郵送した方が絶対に手っ取り早いです。
以降は電子申請する場合の作業経過です。
総務省の電子申請・届出システムのホームページです。
電子申告には、デジタル署名ができるように準備することが必要です。
電子証明書付き個人番号カードとUSBカードリーダーを使います。
電子証明書付き個人番号カードは、あらかじめ自治体の役場に依頼して作っておく必要があります。
その他にも制限があって、パソコンは64ビットのOSじゃないとダメ、ブラウザはIE11じゃないとダメ。
申告の作業が出来るまでにいろいろ面倒な作業がありました。
僕の場合は確定申告で電子申告を使っていたから、わりと慣れていますけど。
電子申請のユーザ登録依頼を出す。
個人認証の電子証明書を使って、パソコンに申請の環境設定をする。
電子申請・届出システムをインストールする。
申請用紙をダウンロードする。
ここまでやって記入開始できる準備ができました。
舵社の記入手順を参考にしつつ行ったり戻ったりしながら何とか完了。
こういった画面で何ページか必要事項を記入していきます。
記入が完了したら、個人番号カードとカードリーダーを使って、書類にデジタル署名を付けます。
デジタル署名完了とともに、インターネットを介して書類が提出されます。
「ビーコンコード及び個体識別番号証明書」の添付も必要です、という修正依頼の通知書が届きました。
スキャナでPDFファイルに変換して電子申請書に添付し、再提出。
で終わりではなく、免許を受け取るための返信用封筒を郵送しないとダメでした。
なんだ、結局、郵送分もあるんだ。
この電子申請のシステムは、総務省側の入力手間が楽になるだけのシステムで、申請者の手間はけっこう大変だ。
手数料安くしないとだれも使わないだろう。
1200円高くても、マニュアル通りに手書きして郵送した方が絶対に楽です。
というオチでした。
遠回りしましたが手続きが終わり、1ヶ月で無線局免許証が届き、PLBの運用準備が整います。
PLB 免許の有効期限は 5年で、ひきつづき使用する場合は、再免許申請が必要です。
また、PLB の電池の保証期間も 5年なので、メーカーで電池交換をするか、新しい PLB に交換することになります。
もしPLBを使ったら、新品と無償交換!
ところで、PLBはまず使うことのない装置です。
普通は一度も使われることなく寿命を終えて廃棄されます。
この製品 ResQLink+ は、もし遭難に遭って使用された場合、そのレポートを書いてメーカーに送れば新品と交換してもらえます。
そこの考え方は面白いと思いました。
まあ、遭難に遭った時点で使用者はひどい目に遭っているわけで、貴重なフィードバック情報でもありますから。
このしくみは、購入者のほとんどが一度も使用しないことの証でもありますね。
というわけで、ちと回り道をしましたが申請が無事終了して免許が届くのを待っています。
以上です。