今朝は早くから木々がざわめき、風が出ているようなのでシーカヤックだけ積んでいきました。
今日もシーカヤックで風を楽しもうと思いながら。
津幡漕艇場の桟橋はすでに強風で、風下側の桟橋から出る。
向かい風の南西風、ボートコースを通過して本湖にさしかかると、また暗い雲が接近中。
カミナリに注意を傾けつつ漕ぎ進むが、不安がよぎる。
心の声が「引き返したほうがいい」と言っている。
前進すればさらに強風がくることは確実のようだが、その状況を体験することも必要ではないか?
ここは海じゃない、河北潟だ。
強まる風の中で葛藤しつつ漕ぎ進む。
しかし予想以上の風がきた。
帽子が一瞬で飛ばされた。
しっかりフィットした帽子だったのに

、紐付けときゃ良かった。
パドリングが怖くて、帰りたいくらいの状況になった。
波立つ湖面と強風の中でUターンするのも難しいが、何とかUターンして帽子を探す。
黄色の目立つ帽子だが全く見えない、風で遠くに飛ばされたか水面に隠れて見えないのか?
帽子は諦めて、無事に帰ろう。
パドルに当たる風でバランスを崩しそうで、追い風でも怖い。
波に乗った後、カヤックが風の力で横を向かされる。
このシーカヤックにスケグが付いていればこんな目には遭わないだろう、なんて思いながら。
横風にならないコース取りに気をつけつつ、ボートコースに向かう。
コースを誤れば、あとでそのつけが回って苦しいパドリングとなってしまう。
ボートコースに戻ると、風が変わって北西の向かい風となっている。
横を向きたくないのでフェリーグライドで漕艇場に戻った。
桟橋の間の静かな水面でホッとする。
家に帰って天気図を確認した。
あの強風は何だったのか?
やはり寒冷前線の通過でした。
風が強いだけで、ここまで危なくなるんだ。
風が南寄りから北寄りに変わったのも寒冷前線なら説明がつく。
理科の授業で習いましたね、寒冷前線では暖かい空気と冷たい空気が吹き込んでぶつかり合い、冷たい空気が暖かい空気の下へ潜り込むように進み、暖かい空気は上方へ吹き上がる。
だから寒冷前線が通過するときは南よりの風から北よりの風に変わるんです。
今回は寒冷前線通過のその時に遭遇したわけです。
やはり暗雲を見たら逃げないと、危ないですね。
特に雲が上方へ立ち上がっているのは危険です。
海でこんな目に遭ったら、風上向いて耐えて、治まるまで耐えるしかないだろうな。